お母さんにガスパチョつくろう [5月の特集]
ソネットの季節特集を大和田家の人々がナビゲートします。 |
今回登場する大和田家の人物
今度の日曜日は母の日です。みなさんプレゼントの用意はお済みでしょうか?ここ大和田家でもくみこちゃんがあわててプレゼントを買いに来ましたよ。
くみこちゃん「はやくはやくー!」
おじいちゃん「あいたた、そんなに急がんでもお店は逃げたりはせんよ」
くみこちゃん「わーい、ツリーツリー!」
デパートにやってきました
くみこちゃん「おじいちゃん、母の日って何をあげればいいの?」
おじいちゃん「なんだろうねえ、なんでもいいんだろうね。でも赤いカーネーションをあげるのが一般的なんだよ」
くみこちゃん「なんで?」
おじいちゃん「なんでだろうねえ。」
くみこちゃん「赤いスポーツカーとかじゃだめなの?」
おじいちゃん「ほんとだ。赤いスポーツカーのほうがいいねえ。でも大きいからなあ…どうしようかねえ」
母の日のカーネーションの起源は、アメリカのジャービスさんが亡くなったお母さんの好きだった赤いカーネーションをみんなにあげたことがきっかけのようですね。赤いスポーツカーはみんなにあげられませんしね。
母の日といえばカーネーション
おじいちゃん「赤いの、オレンジの、いろいろあってきれいだねえ」
くみこちゃん「おじいちゃんお金ちょうだい」
おじいちゃん「えー。わしが払うのかい?しょうがないなあ」
くみこちゃん「おねえさーん、ここからここまで全部くださいな」
おじいちゃん「くーちゃん、わしの年金をもっと大切にして!」
いい服を物色するくーちゃん
くみこちゃん「こういうきれいな服だとお母さん似合うかなあ」
おじいちゃん「でもくーちゃんそんなお金あるのかい?」
くみこちゃん「ないけどおじいちゃんが買ってくれるんでしょ?」
おじいちゃん「くーちゃん、年金はさあ、もっと大切にしようよ」
老眼鏡とお箸。母の日のプレゼントにもいろいろありますね。
くみこちゃん「おじいちゃんには老眼鏡買ってあげるからさあ、あとお箸も」
おじいちゃん「ありがとうくーちゃん、それならいいかもしんないなあ」
くみこちゃん「いいでしょ?じゃあ老眼鏡買うお金ちょうだい」
おじいちゃん「うーん、それもわしが出すのかあ…」
くみこちゃん「だめかなあ」
おじいちゃん「年金はもっと大切にしないとなあ、今がんばって働いている人たちのおかげでもあるんだからなあ」
くみこちゃん「…でもお母さんに感謝したいし」
おじいちゃん「くーちゃんよく考えてごらん、プレゼントじゃなくても何かほかの方法があるだろう?」
くみこちゃん「じゃあ…えっとね…ありがとうのお手紙を出す」
おじいちゃん「それでもいいね」
くみこちゃん「でもそれだけじゃなー」
おじいちゃん「お母さんの大変なことを助けてあげるっていうのはどうだろうねえ」
くみこちゃん「あ!じゃあ、ないしょでお料理を作ってあげる!」
おじいちゃん「ほらきた、それだ」
くみこちゃん「でも何のお料理をつくればいいんだろう」
おじいちゃん「お母さんとこの前料理を作ってたんじゃなかったっけ?」
くみこちゃん「あ、ソネットの料理のページ見てたんだ、おじいちゃん電話貸して」
くみこちゃん「もしもし?お兄ちゃん?」
しんやくん「うん、話はだいたい分かった。母の日特集レシピのページっていうのにそういうのがあったよ」
『2008母の日特集』レシピのページから参照します
しんやくん「このガスパチョっていうのがいいんじゃないか?美肌効果ありだってさ」
くみこちゃん「うん、うん、じゃあそのトマトのスープ作る。材料おしえて、買いに行くから」
おかきコーナーを見つめるおじいちゃん
くみこちゃん「おじいちゃん、作るものがきまったよ!」
おじいちゃん「くーちゃん、やっぱり母の日のプレゼントはおかきでいいんじゃないかい?」
くみこちゃん「そんな地味な!?」
おじいちゃん「今までの流れをすべてくつがえしてもいいくらいの力がおかきにはあるなあ」
くみこちゃん「ないよ!」
おじいちゃん「あるんだよなあ」
くみこちゃん「ないよ!さっさと材料をそろえるからね!まずパプリカ!」
おじいちゃん「そんな舶来のものは日本にないなあ、やっぱりおかきにしよう」
くみこちゃん「あるよピーマンみたいなやつだよ、おじいちゃん」
赤いパプリカとトマトをベースにガスパチョを作ります
おじいちゃん「すごい!あった!」
くみこちゃん「あるよ、ふつうに」
おじいちゃん「む!もはや戦後ではないのか…」
くみこちゃん「次はたまねぎ」
おじいちゃん「たまねぎってお家にあるんじゃないかい?」
たまねぎ、セロリ、にんにくなどもそろえていきます
くみこちゃん「あっても買っちゃったらいいんじゃない?」
おじいちゃん「くーちゃん、お母さんはそういうのきびしいよ。電話して聞いてみたらどう?」
くみこちゃん「でもそれじゃあ私が作るってバレるよ。おじいちゃん電話してよ」
おじいちゃん「いいけどなんて聞くんだい?わしが聞いてもバレるんじゃないか?」
くみこちゃん「おじいちゃんだって言わなければいいんじゃないかなあ、ほらかかった、はいおじいちゃん」
おじいちゃん「!」
おじいちゃんがお家にたまねぎがあるかどうかを聞き出します
お母さん「もしもし、大和田ですけれども」
おじいちゃん「…奥さん?」
お母さん「…もしもし?どちらさまでしょうか?」
おじいちゃん「…奥さん…家にたまねぎあるかい?」
お母さん「もしもし!?どちらさまですか!?」
おじいちゃん「たまねぎはあんのかい?」
お母さん「お父さーん!ちょっと代わって!きもちわるい電話!」
おじいちゃん「…奥さん?」
お父さん「誰だ!?」
変な電話に戦慄がはしる大和田家
おじいちゃん「…ご主人、たまねぎは家にあるのかい?」
お父さん「む…おまえは誰だ!」
おじいちゃん「いいからたまねぎは家にあんのかい?」
お父さん「警察を呼ぶぞ!」
おじいちゃん「そんなことはどうでもいいんだ、たまねぎは…あ、きれた」
くみこちゃん「おじいちゃんどうだった?」
おじいちゃん「わからなかったよ、もう買っちゃおうか」
高速で材料を調達していく二人
くみこちゃん「「レモン汁!」
おじいちゃん「はいこれ!」
くみこちゃん「タバスコ!」
おじいちゃん「はいはい!」
買い物終了!
おじいちゃん&くみこちゃん「そろったー!」
くみこちゃん「これでお母さんよろこんでくれるね」
おじいちゃん「じゃあ早く帰ってガスパチョを作ろう」
こうしてくみこちゃんの母の日のプレゼントはお料理になりました。一品だけでもお母さんは大助かりですね。
おじいちゃん&くみこちゃん「ただいまー!」
くみこちゃん「お母さん!今日はわたしが料理作ってあげる!」
お母さん「それどころじゃないのよ!」
警察が来てました
お父さん「あのたまねぎやろうめ!」
警察の人「大和田さん、落ち着いてください、また何かあったら私達も来ますんで」
お父さん「…おじいちゃん?」
おじいちゃん「…」
お父さん「…もう一度しゃべってみてもらえませんか?」
今度の日曜日は感謝の気持ちを込めてお母さんのお料理を手伝ってあげてみてはいかがでしょうか。ちょっとしたプレゼントもいいですが、きっと喜んでくれると思いますよ。
みんなの健康レシピ
今回紹介しているガスパチョ以外にもいろいろなレシピを掲載中!
取材と文:季節特集編集部、絵:サワー沢口
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