くみこちゃんのバレンタインデー [2月の特集]

ソネットの季節特集を大和田家の人々がナビゲートします。
季節のイベントに興味津々な大和田家。海に山に街に、毎週、楽しげな場所に顔を出します。泣いて、笑って、喧嘩して。そんな大和田家の季節レポートをご覧下さい。




今回登場する大和田家の人物

ついにやってきましたバレンタインデー。色々な記念日の中でも一番の盛り上がりを見せる日なのではないでしょうか?ここ大和田家にもバレンタインの主役が一人いましたよね。


とはいってもいつもの大和田家

お母さん「この「大声コンテスト」っていうのはそもそも楽しいんでしょうかねえ」

お父さん「変なとこ気がつくなあ」

お母さん「何だか苦しそうじゃありません?」

お父さん「いや、好きなこと叫ぶのはやっぱり楽しいだろう」

お母さん「そうですかねえ」

お父さん「やっぱり人間うれしいときは叫ぶじゃないかあ」

お母さん「まあ、そうですけど」

お父さん「うれしいと叫んでまたうれしくなるだろう?なあ、くーちゃん。くーちゃんはたかしくんって叫ぶのかい?」

お母さん「お父さん!」

くみこちゃん「‥‥行ってきます」

お母さん「くーちゃん、どこか出かけるの?」

くみこちゃん「‥‥」

あら、行き先も告げずにくみこちゃんがどこかに出かけたようですね。

お父さん「お母さん、行くぞ」

お母さん「お父さん、行きましょう」


公園にいたのは、たかしくんとくみこちゃんですね

たかしくん「できた!」

くみこちゃん「‥‥(メールdeギフト、届いてるはずなんだけどな)」

たかしくん「すごい!おっきいのできたー!」

くみこちゃん「‥‥(なんで雪だるま作ってるんだろう)」

くみこちゃんはチョコレートを直接渡すのが恥ずかしくて、so-netのサービスを使ってたかしくんにチョコレートを贈ったはずなんですが。
どうやらたかしくんに呼び出されて、結局直接会うことになったみたいですね。

たかしくん「くみこちゃん、雪だるま好きじゃない?」

くみこちゃん「‥‥(たかしくんはどう思ってるんだろう)」

お母さん「お父さん、今日は冬ソナみたいですね!」

お父さん「お母さん、見つかるからもっと隠れて!」

お母さん「それにしても一体どこへ行くんでしょうかね‥‥」

お父さん「さあ、散歩してるだけじゃないか?」


距離を保って二人が歩いてます

お母さん「お父さん、何か聞こえます?」

お父さん「いや、何にもしゃべってないみたいだぞ」


二人の距離は変わりません

お母さん「くーちゃんのあの顔!」

お父さん「手と足が同時に出てるぞ、だいじょうぶか?」


緊張のあまり気絶したくみこちゃん

お母さん「あ!緊張のあまり転げ落ちた!」

お父さん「お母さんアシストアシスト!くーちゃんのフリして足音だけでも!」

お母さん「お父さん、くーちゃん助けておいて」


お母さんとお父さんのチームプレイ

お父さん「お母さん、ただいまくーちゃん復帰しました!」

お母さん「お父さん、何か動きがありそうですよ!」


ついにたかしくんが立ち止まりましたよ

たかしくん「はいこれチョコレート」

くみこちゃん「???」

たかしくん「バレンタインのチョコレート」

くみこちゃん「!!?」

お母さん「お父さんあれ!もしかしてくーちゃんが贈ったチョコレートですか!?」

ガーン!くみこちゃんのチョコレートが贈り返されてしまったのでしょうか!?ひどい!たかしくん!


ショックを受けるくみこちゃん

お父さん「いやちがう!お母さん、メールdeギフトのラッピングイメージにあんなのなかったぞ、別のチョコだ!」

くみこちゃん「‥‥これ私が贈ったやつ?」

お母さん「お父さん!くーちゃんがついにしゃべりましたよ!」

お父さん「黙ってろ!今いいところなんだよ!」

たかしくん「ちがうちがう、ぼくからのチョコレート」

くみこちゃん「何それ?」

たかしくん「何ってチョコレート」

くみこちゃん「たかしくんが買ってきたの?」

たかしくん「ううん、作った」

くみこちゃん「わたしにくれるの?」

たかしくん「うん」

くみこちゃん「何で?」

たかしくん「好きだからだよ」

くみこちゃん「だから何で?」

たかしくん「だからくみこちゃんのこと好きだからだよ」

くみこちゃん「‥‥おかしくない?」

たかしくん「おかしいかなあ」

くみこちゃん「‥‥変だよ」

たかしくん「変かなあ」

くみこちゃん「変だよ、チョコレートは女の子が好きな男の子にあげるんだよ」

たかしくん「変じゃないよ、男の子があげたっていいんだよ」

くみこちゃん「誰が決めたの?」

たかしくん「じゃあ誰が女の子がチョコレートあげる日って決めたの?」

くみこちゃん「‥‥変じゃない」

たかしくん「ほら変じゃないじゃん」

お母さん「たかしくん‥‥」

お父さん「くーちゃん‥‥」

たかしくん「もらってくれる?」

くみこちゃん「うん」

たかしくん「ぼく、どうすればいい?」

くみこちゃん「どうするって何を?」

たかしくん「二人とも好きだったらどうすればいいんだろう?チョコレートもっとほしい?」

くみこちゃん「もうチョコレートいらない、歯医者さんに怒られるから」

たかしくん「じゃあどうすればいいんだろう?」

くみこちゃん「どうしたいの?」

たかしくん「ぼくもくみこちゃんも好きだってことがわかってとってもうれしいんだけど、でもこれから何すればいいんだろう?」

くみこちゃん「‥‥」

たかしくん「‥‥」

くみこちゃん「わかった、ついてきて!」

今度はくみこちゃんがたかしくんを連れていきましたよ。

お父さん「いけない!まだ早いぞくーちゃん!」

お母さん「お父さん!年齢は関係ありませんよ!」

お父さん「そうか、いや!だめだ!もうちょっと遅く!くーちゃんもうちょっと遅めにしてー!」


たかしくんの手をとってくみこちゃん積極的!

くみこちゃん「たかしくん、大声で叫ぶんだよ、人間はうれしいときに大声で叫ぶんだよ」

たかしくん「何て叫べばいいの?」

くみこちゃん「好きなことを叫べばいいんだよ」

たかしくん「‥‥くみこちゃんのこと?」

くみこちゃん「ほんとにそれが一番?」

たかしくん「一番は‥‥ヘラクレスオオカブト」

くみこちゃん「たかしくん、ヘラクレスオオカブトが好き?」

たかしくん「うん、一番かっこいいと思う」

くみこちゃん「じゃ、ヘラクレスオオカブトって叫ぼうよ!」

たかしくん「でっかい声で!?」

くみこちゃん「できるかぎり!」

たかしくん「ヘラクレスオオカブトー!」

くみこちゃん「ヘラクレスー!カブトー!」

たかしくん「ギラファノコギリクワガター!」

くみこちゃん「ギラファのこのこナントカー!」

たかしくん「ムシキーング!」

くみこちゃん「ムシキーング!」

たかしくん「ムシキーング!あははははー!」

くみこちゃん「あはははははは!」

おもちゃ屋の店長さん「あ、もしもし?うちの店にムシキングのゲーム台また入れたいんだけどまだ在庫ある?うん、そうなんだよ、やっぱりまだまだ人気あるみたいね、ムシキング」

くみこちゃんとたかしくんのバレンタインデーはこうしてムシキングの流行を長続きさせることで終わりました。
さあ、もうすぐバレンタインデー。今回みたいに予想外のことが起こるかもしれませんので思い切りよくいってみては?

 

取材と文:季節特集編集部、絵:サワー沢口


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コメント 2

むちゃ

ドキドキしました。これは感動作ですね。
くーちゃん、たかしくん、いつまでも仲良くお幸せに~♪
by むちゃ (2008-02-08 15:37) 

o-nigiri

(T〜T)何故か涙目になりました。あーよかった まだドキドキする
by o-nigiri (2008-02-08 16:37) 

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