イルミネーションを楽しむ [12月の特集]

ソネットの季節特集を大和田家の人々がナビゲートします。
季節のイベントに興味津々な大和田家。海に山に街に、毎週、楽しげな場所に顔を出します。泣いて、笑って、喧嘩して。そんな大和田家の季節レポートをご覧下さい。




今回登場する大和田家の人物

クリスマスも近づいたある日、お父さんとお母さん、おじいちゃんとおばあちゃんはそれぞれ二人っきりでお出かけ。街はイルミネーションで奇麗にピカピカ彩られてみんなうっとりです。

お母さんは電車に乗って丸の内に来ました。丸の内はお父さんの職場がある場所です。お父さんも頼りなさそうでいて、ちゃんと一家の大黒柱としてこういう場所で働いていたりするのです。それで今日は金曜日なのでお父さんの会社帰りにふたりで飲もう、なんて約束をしていたのでした。

お母さん「待ち合わせ場所の新丸ビルはどこだったかしらねえ。こう入り組んでいるとどっちがどっちなのかわからなくなっちゃうわ」


迷うお母さん

複雑な駅の構内に迷わされていました。東京駅はいろいろな電車が通っているので慣れていない人には難易度が高いみたい。

お父さん「お母さん、こっちこっち」

お母さん「あら、いつの間にか目的地に着いていたのね」


巡り合うふたり

どうやら会えたみたい。二人は新丸ビルを通り抜け銀座の方へ向かいます。

お父さん「丸ビルっていってもどこも丸くないなあ」

お母さん「そのセリフ、何度も聞いたことあるわ」

お父さん「そ、そうだったかあ?」

二人は楽しそうにおしゃべりをしながら歩きます。


どこも丸くない

ところでお母さんにはちょっと気になることがあるみたい。

お母さん「それにしても銀座に行くなら最初からそこで待ち合わせにすればよかったじゃない。どうして丸の内なの?」

お父さん「それはなあ、これさ」

お父さんは歩いている道の先を指しました。


光に彩られる木々

お母さん「イルミネーション!」

お父さん「うん、これを見せようと思ってな。それだけと言えばそれだけなんだが」

お母さん「きれいね!」

お父さん「だろ? シャンパンゴールドのLEDは珍しいみたいだぞ」

お母さんがイルミネーションにまずまずの反応を示したのを見ると、お父さんはほっと一安心。

お父さん「この先の丸ビルの角にはでっかいクリスマスツリーがあるんだよ」

お母さん「どのくらいの大きさなの?」

お父さん「うーん、確か8mって聞いたかな」

お母さん「大きいわね」

お父さん「ほら、見えてきた」


大きなクリスマスツリー

ビルの大きなガラスに囲まれた、大きなクリスマスツリーが現れてきました。LEDの色は時折変化していて奇麗です。

お母さん「中に入るとクリスマスツリーの前で記念撮影ができるのね」

お父さん「せっかくだから撮っていこうか」

お母さん「そうね・・・あら?」

お父さんの視線の先にあるものに、お母さんは気づきました。サンタの格好をしたおねーさんです。


視線の先には

お母さん「やっぱりいいわ! 早く行きましょう」

お父さん「ちょっ、おいおい」

お母さんはぐいぐいお父さんを引っ張りながら夜の街に消えていきました。


近くで見てもきれい

一方その頃新宿ではおじいちゃんとおばあちゃんが買い物を終えて、これからどうしようかと相談しているところでした。


買い物完了

おばあちゃん「じゃあこれからどうしましょうかね」

おじいちゃん「お、重い…」

おばあちゃん「そのくらいでへこたれるんじゃありません」

おじいちゃん「はい…」

おばあちゃん「そういえばここのイルミネーションは盛大で有名でしたね。ちょっと見ていきましょうよ」


イルミネーション入口

新宿駅南口、高島屋タイムズスクエアとそこから続く新宿サザンテラスは毎年冬になると華やかにライトアップされます。おじいちゃんは重い荷物を持たされてへとへとですが、構わずおばあちゃんはイルミネーションを見に進みます。


暖かい光の道

おばあちゃん「綺麗ですねえ」

おじいちゃん「玉に乗るくまとかもいたりするのもかわいらしいな」

道が電球で飾られているだけでなく、くまや象のオブジェがあったりしてなかなか楽しませてくれます。


玉乗りくまさん

おばあちゃん「スロープの向こう側にもあるんですよね」

おじいちゃん「あるんだ…」

高島屋から線路を越えた反対側にあるのは新宿サザンテラスです。"「Nature Heart City」あたたかな自然を包み込む都市"がコンセプト。


幻想的な光景

おじいちゃん「こっちはさっきと印象ががらりと変わるな」

おばあちゃん「緑色のライトがステキ」

二人とも美しい光景にうっとり。しかしうっとりしているのは二人だけではありませんでした。

奇麗な景色があるところには、やっぱりカップルがたくさんいます。


いらだつおじいちゃん

おじいちゃん「うーむ、カップルがいっぱいじゃの。気に入らん」

おばあちゃん「なんて大人気のない…」

おじいちゃん「暗黒の世界に帰れ、カップルー!」

おじいちゃんは昔からこうです。どんなにいいスポットに行ってもそこに若いカップルがいるとすぐに機嫌が悪くなります。おばあちゃんはそんなおじいちゃんをなだめる役目をかれこれ数十年やり通してきました。


まあまあ

言ってみればこれがこの二人のお決まりのパターンでありスタイルなわけですね。微笑ましくもあります。こうやってイルミネーションを楽しむ(?)おじいちゃんとおばあちゃんでした。 

時を同じくして大和田家では…。


なぜかまっくら

くみこちゃん「お兄ちゃん…いる?」

しんやくん「いるよ」

くみこちゃん「暗いね」

しんやくん「停電らしいね」

くみこちゃん「うう…」


ろうそく1本でイルミネーション?

全国各地で行われるイルミネーションの催し。寒い季節に光の温かさを感じられるかもしれません。

 

ソネット季節特集で全国のイルミネーション情報をチェックしよう!
詳しくは「イルミネーション」を見てね。

取材と文:季節特集編集部、絵:サワー沢口


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o-nigiri

お母さんはいつもミニスカートですね!
by o-nigiri (2007-12-15 22:11) 

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