はじめての栗拾い [10月の特集]
今週から、ソネットの季節特集を大和田家の人々がナビゲートします。 |
今回登場する大和田家の人物
第一回目は、おじいちゃんとくみこちゃんが栗拾いに出かけます。おじいちゃんは栗ごはんが大好き。くみこちゃんは初めての栗拾いをずっと楽しみにしていました。大きな栗の木の下で~。二人で仲良く歌いながら、いざ秋の栗畑に! レッツ・ゴー!
「埼玉県秩父市へ向かうよ」
おじいちゃんとくみこちゃんは、おじいちゃんの運転で秩父の栗園を目指します。おじいちゃんは運転が大好き。くみこちゃんもおじいちゃんの助手席で出かけるのが大好きです。東京から秩父まで、高速道路を使って約2時間。栗園に行くには花園インターで降ります。
インターの近くに楽しい人形があったよ
くみこちゃん「おじいちゃん、あれ、何だろう?」
おじいちゃん「どれどれ?」
くみこちゃん「ほら、あれ」
ちょっと怖いよ
おじいちゃん「うーん、何だろうねぇ」
くみこちゃん「海賊さんみたいだね」
おじいちゃん「海賊かなぁ、いや、あれはあれだ!」
くみこちゃん「あれってなーに?」
おじいちゃん「独眼竜正宗だよ」
くみこちゃん「何それ?」
おじいちゃん「ほれ、あの、その」
くみこちゃん「だからなーに?」
おじいちゃん「昔の偉い人だよ」
くみこちゃん「へぇー、偉い人なんだ!」
おじいちゃん「そう。凄く偉い人だよ」
くみこちゃん「昔の人なのになんでスペースシャトルに乗ってるの?」
おじいちゃん「うーん、なんでだろうなぁ?」
おじいちゃん、あれは山本勘助さんですよ。独眼竜正宗ではありません。
農園に着いたよ
そんな風によそ見をしながら独眼竜正宗の話をしている間に、目指す栗園の看板が見えてきました。高野農園さん。今回、栗拾いでお世話になる栗畑です。
おじいちゃん「ほら、くーちゃん。栗園に着いたよ」
くみこちゃん「やったー!」
おじいちゃん「しかし、なんでスペースシャトルなんだろう…」
くみこちゃん「そんなこともういいじゃん。早く栗拾いしようよ」
おじいちゃん「それもそうだな。栗を拾ってから考えればいい」
わーいわーい!
おおきなくりのきのしたで~
受付だよ
くみこちゃんは大はしゃぎで栗園の受付に向かって走っていきました。
おじいちゃん「こらこら、転ばないように気をつけなさい!」
くみこちゃん「わかってらいー!」
わーいわーい!
栗拾いの道具だよ
栗拾いの道具は大きなトングと拾った栗を入れるカゴ、そして虫に刺されないよう、蚊取り線香を身につけます。
蚊取り線香をつけるんだよ
栗農園の3代目のお姉さんが蚊取り線香に火をつけて渡してくれました。
くみこちゃん「これ、どうやってつけるの?」
おじいちゃん「さて。トングとカゴで両手は埋まってるし、どうすんだろうね?」
栗園のお姉さん「あの人たちのように、腰にくくりつけてくださいな」
腰に蚊取り線香をつけよう
さあ、これで準備は万端…、ではありませんでした。栗園に入るには入場料が必要でした。小学生以上のみんなは、一人300円が必要です。おじいちゃんとくみこちゃん、二人合わせて600円を支払いました。
今度こそ、栗拾いのスタートです。
「栗がいっぱい落ちてるよ」
栗園だよ
くみこちゃん「わーいわーい」
おじいちゃん「こらこら!走っちゃダメだよ。転んだら大変だ!」
くみこちゃん「大丈夫だよおじいちゃん!おじいちゃんこそ気をつけてよ」
おじいちゃん「ほほほほほ、くーちゃんもしっかりしてきたなぁ」
栗園の中に足を踏み入れると、そこはもうイガグリだらけ。そこら中にイガグリが落ちています。
おじいちゃんは農園のおばあさんに栗拾いのコツを聞く事にしました。
コツを教えてもらってるよ
おじいちゃん「コツは何かありますかな?」
栗園のおばあちゃん「そうですねぇ、イガグリの中に入ってる栗は拾わないでください」
おじいちゃん「イガグリから出てるやつがいいんですな?」
栗園のおばあちゃん「そうですね。後は穴の空いてる栗には虫がいますからね、気をつけてください」
おじいちゃん「ほほう、それは危ない危ない。栗は虫がわきやすいですからな」
栗園のおばあちゃん「そうなんですよね、まったくです」
おじいちゃん「他には何かありますかな?おいしい栗に見分け方とか」
栗園のおばあちゃん「そういうのは特にないですね。どれもきっとおいしいですよ」
おじいちゃん「そうでしょうそうでしょう。これまた失礼」
どれもおいしいですよ
おじいちゃんは栗園のおばあちゃんが仕入れた知識をくみこちゃんに教えてあげようとしました。穴の空いた栗は拾っちゃいけない。
ところがどうでしょう。くみこちゃんはおじいちゃんそっちのけで早速栗を拾っていました。
栗を拾うくみこちゃん
トングでつかんで
カゴに入れるだけ!
くみこちゃん「わーいわーい、こんなにとれた」
おじいちゃん「あ!ずるいぞ!」
くみこちゃん「くーちゃんの勝ちだぁー」
おじいちゃんはカチンときてしまいました。
「負けないぞー!」
おじいちゃんの巻き返し
おじいちゃんは目にも留まらぬ速さで栗を拾い始めました。
おじいちゃん「若い頃は北千住のハヤブサと恐れられたものぞよー」
そんなおじいちゃんの姿を見てくみこちゃんも慌てます。おじいちゃんには負けないからね。
競う二人
競って栗を拾っていると、二人のトングが同じ栗にのびていきます。大きくてツヤツヤと光るおいしそうな栗です。
二人で一つの栗を!
狙った獲物は逃さない。それが北千住のハヤブサたるゆえんです。当然、二人で取り合った栗もおじいちゃんがゲットしました。
ガハハハハ!
おじいちゃんの高笑いです。やっぱり大人げないですね。
くみこちゃん「おじいちゃんのバカ!」
くみこちゃんは泣きながら走りだします。
おじいちゃん「こらこら、転ぶからダメだよ」
おじいちゃんが大きな声で注意した矢先、くみこちゃんは思いっきり転んでしまいました。イガグリの海へ豪快ダイブです。
べたーん
イガグリだらけ
イガグリが刺さってくみこちゃんは大泣きです。くみこちゃんが「くりこちゃん」になっています。
おじいちゃんは反省しました。くみこちゃんがずっと楽しみにしてきた栗拾いなのに、ついついムキになってしまったのです。おじいちゃんの悪い面が出てしまいました。おばあちゃんからいつも怒られている部分です。
おじいちゃん「くーちゃんごめんよ」
くみこちゃん「うえーん、おじいちゃんのバカー」
おじいちゃん「おじいちゃんが拾った栗とくーちゃんの栗を取っ替えっこしようね」
くみこちゃん「ヒックヒック、取っ替えっこ、ヒックヒック、いいの?」
おじいちゃん「ああ、もちろんだ」
くみこちゃん「あり、ヒック、が、ヒック、とう、ヒックヒック」
何とか仲直りした二人。最後は拾った栗を計量します。拾った分だけお金を払うのです。1キロで700円。さて、二人が拾った栗の重さは?
くみこちゃん、1.6キロで1150円!(おじいちゃんが拾った分)
おじいちゃん、700グラムで490円!(くみこちゃんが拾った分)
最終的にくみこちゃんの分になったから良かったものの、おじいちゃん、ちょっとムキになって拾い過ぎですね。
栗農園のおじいちゃんと記念撮影
色々あったけど最後は笑顔で一件落着。
秋の空の下、みんなでワイワイ栗拾い。とても楽しいですよ。今度の週末、家族で出かけてみてはいかがでしょう?
おいしい栗がいっぱいです
ソネット季節特集には、栗拾い以外にも沢山の味覚狩り情報があります。
詳しくは「味覚狩りガイド2007」を見てね。
取材と文:季節特集編集部、絵:サワー沢口
取材協力:高野農園 電話:0494-23-9276
おじいちゃんとくみこちゃんの一見ほのぼのした中にある緊張感が良いですね!
くみこちゃんのライダーベルトは何代目のライダーの代物でしょうか…
これからの連載が楽しみです^^
by o-nigiri (2007-10-12 23:57)
o-nigiriさん、コメントありがとうございます。くみこちゃんのライダーベルトの件ですが、イラストを描いているサワーさんに聞いたところ、1号のものだということでした。
今後も大和田家の人がいろいろな扮装をする予定なので、楽しみにしていてくださいね。
by So-net季節情報 (2007-10-19 12:11)