好きな車輌ベスト10(前半) [ダーリンハニー吉川「鉄道は私のものではない」]




 さて今回から2回にわたり、私が好きな車輌をベスト10をお送りします。全国を旅して撮った写真。基本的には私が自分撮りした写真です。アイドルとの対面。たまに緊張しすぎて、写真がぶれてしまったこともありますがご愛嬌。

 あの人何?一人で電車と写真撮ってるー!?きもーい!と女子高生から言われたこともありましたが、そんなもんは一時の恥。いつまた出会えるかわからぬ車輌たちですから、女子高生の「きもーい」みたいなワンフレーズには負けてはいけないのです。それではさっそく第10位から!


第10位「小田急 3000形(初代)」

海老名検車区にて


 こちらは私が4歳くらいのころ、成城学園前-喜多見に掛かっていた陸橋で小田急線を眺めていたころに、いつもお目当てにしていた車輌です。この車輌が来ると「やったー!」と飛び跳ね、車にはねられそうになっていました。いわゆる小田急ロマンスカーの初代で、仮面ライダーで言えば1号(それもマスクが深緑で重そうだったころの)、ウルトラ兄弟で言えばマン(それもマスクがまだヘニョヘニョだったころの)です。当時はパノラマ展望席付きの3100形もバンバン走っていましたが、ぼくはなぜかこちらの3000形の方が好きでした。ちびっ子だったら堂々と原・中畑・クロマティのジャイアンツを愛せよという時代。私は屋敷と高木とポンセのホエールズが好きでした。どうしてか子供のころからひねくれもので、4番バッター「はこね」号(箱根湯本行き)よりも、7番打者「あさぎり」号(沼津行き)に惹かれていたのです。今思うと心配になるくらい渋い趣味です。しかしこの3000形、当時の狭軌世界速度記録145km/hを達成しており、誰もが認める名車といって間違いはないでしょう。


第9位「西鉄 2000形」

春日原にて


 当然のランクイン西鉄2000形。福岡を代表する私鉄、西鉄。ずっと乗りたいなと思っていましたが、最近ようやく乗車機会に恵まれました。天神からゆっくり出て行く西鉄の車両。だいたいが、水色に赤いラインという奇抜な色です。水色に赤です。慣れていないとちょっとびっくりします。しかし私のお目当てはむかしよく図鑑で眺めていた2000形。クリーム色に赤というスマートなデザイン。当時は特急での運用でしたが、今では主に急行で運用されています。1973年デビューですから、ちょうどキャンディーズや山口百恵と同期です。今でもしっかりとした足取りで、九州の地を駆け回っていました。その姿を拝めただけでも、涙モノです。


第8位「東武 100系」

浅草にて


 こちらも当然のランクイン東武100系スペーシア。このツラ。滑り台のようです。東武は特急にかなり力を入れていますが、この100系はその最高峰といっていいでしょう。私は浅草からゆっくり発進していくあの破格の急カーブ区間が大好きで、あの区間をスペーシアが「さ、いきますか」とのっそり出て行く姿のファンでもあります。東武というと東急や小田急に比べ、どこか泥臭いイメージがありますが、このスペーシアはそんなイメージを一新し、さわやかで頼もしい特急という印象を与えてくれます。ちなみに後ろに移っている200系「りょうもう号」は17位にランクインしています。


第7位「ことでん 30形」

今橋にて


 四国の雄、高松琴平電気鉄道、略してことでん。ことでんは走る鉄道博物館として有名ですが、その中でも相当古い部類に入る古豪、30形です。言わずと知れた元京急・230形がベース。デビューが昭和7年ですから、同期は…誰なんでしょう。アイドルはまずいません。それくらいの大ベテランです。こちらはロケで行った先で撮らせて頂きました。とにかく窓が縦に長く、大きい。なんとも可愛い顔をしています。おじいさんに対して「可愛い」と言ったら杖で叩かれそうですが、とにかく顔が好きです。そしてメカメカしたスイッチ類。いやもうたまらない…のですが、先月こちらは現役を引退されたようです。おつかれさま、30形!ありがとう、30形!あぁもうあなたに会えないとは…。いえいえ大丈夫。東京では大江戸線・落合南長崎から歩いて5分、鉄道模型の総本山、「ホビーセンターKATO東京」に同タイプの京急230形が展示してあります。会いたい時は落合南長崎に行くことにしましょう。それにしても「落合南長崎」ってなんか発音したくなる駅名です。落合南長崎。白金高輪。相模大野。武蔵小杉。王子神谷。なんだか私は二つの地名をたした駅名が好きなようです。清澄白河。○○+○○。いや、落合南長崎は○○+○+○○ですね。なんだか別の話になってしまいました。駅名の話はまた今度。


第6位「富山地方鉄道 14760形」

宇奈月温泉にて


 こちら富山の雄、富山地方鉄道(略して地鉄)の14760形です。どうしてこんなに長い型番なのかはわかりませんが好きです。なんと言っても地鉄の自社車両。地方の鉄道は都市部で使っていたお古を譲り受けるケースが多いですが、こちらは地鉄がこしらえた車輌です。色は二パターンありますが、この黄色に緑という大胆な配色の方が好きです。もう一つは白ベースにグレーと赤というモダンな色です。それにしても似顔絵で書きやすそうなシンプルな顔。小さい頃ならば確実に図鑑にキスをしております。地鉄では他にも西武の元レッドアロー号や、京阪の元テレビカーも活躍中。JRとの併走区間では、サンダーバードとレッドアローの競演が見られたりするわけです。たまりません。沢尻エリカと中森明菜の競演くらいすごいです。いや、すごいです。


 ということで5位から1位はまた次回!

 あれ、今までは全部私鉄だ。

 それもほとんど古い。



nice!(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

トラックバック 0